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砂の上の一期一会

 


神戸の震災時、ボランティアで知り合った仲間からの連絡で再びかつ久しぶりに重い腰をあげた。 

行く場所をめぐって話し合いの末、彼らは三陸へ。 
ボクは体力と時間を考慮し、東京から一番近いボランティアを募るいわき市を選んだ。 

いわき市内に入ると、街中は震災なんてなかったような平穏さ。 
でも、人々の胸中はそうではないのを、海岸線に出て初めて思い知らされる。 

流された家屋、一階部分だけさらわれた家、砂に埋もれた家、潰され傾いた建物、 
破壊された橋、道路、学校、、、、 

現実を直視すればするほど自然の脅威は恐怖。 
その光景はカメラには一切収めず自分にだけ焼き付けておこうと思う。 

ここはいわき市の小名浜から北へ上がった永崎という海水浴場。
コンビニのおにぎりを食べながらの休憩時間。
風のきつい日の絵画は白波がたつ。

ときおり、雨がパラつき、そのたびに、雨の降りだしは気をつけるように、という言葉を思い出す。
放射能の関係で降り始めに汚染物質を含む割合が高いそうだ。
情報量の多いレクチャーを受けてから作業に入る。

この辺一帯は、被害を受けた場所も今回どこもそうだが、地震と津波の影響が大きい。
津波は建物を倒壊させるだけでなく、多くの砂を内陸へ運んだ。
がれきの撤去は大方済み、砂の撤去が今回の主な仕事。

家の中、庭、畑、側溝と、砂に埋もれている。
大量の砂をボランティアの人たちが手分けして、土嚢袋に詰めていく。
一日で100個から200個が道路や畑の隅に積まれていく。

目の前の事実をひとつずつ直視、そして、片づけていく。 
ぼくたちにはそのお手伝いしか出来ないわけだから。 
四日間、瓦礫の撤去と、砂に埋もれ機能しない場所をスコップで掘る作業。 

仕事を終えてから若い人たちは別れ難いのか、食事や飲みに出かける。 
16年前、ボクもそうだったな。
名前を、出身地を、仕事を聴いて、連絡先を交換。
今は、いろんな人たちとたくさん話をしても名前も、フェイスブックやアドレスなど聞いたりしない。
一期一会でいいと思うのだ。
だから目の前の横たわる、やらなければならないものが片付く。 
これが16年経過した自分だな。 

そこに存在した事実は他人がわからなくても、自分がわかればそれでいい。
行動こそ自我の存在であろう。



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