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ブレスト


 


 

就職してすぐ営業担当になったころ、お客様の前での立ち居振る舞いや話し方について、

上司をお客様に見立てて練習するのをブレストと言っていた。

そのブレスト、今や特定の問題のアイデアや解決策をディスカッションして生み出す方法、という意味に使われている。

 

企業や企業での研修、大学や各種学校での講義でもブレストを取り入れている。

教えられる行為に慣れている学生は、質問を振ると驚いたり、腹を立てる者までいる。

こちらが驚く。

自由発想に慣れていない企業でも、ブレストの原則が活かされないこともままある。

 

ブレストの即効性を有効にするのは、

自由な環境で能や身体をリラックスさせ活性化することだ。

やがてアイデアや思いつきは整理され、形式知となり言語化され具現化に近付く。

 

活かされない理由に、「批判」、「意識的非同意」、「会話分断」がある。

「ダメだ!」「ありえない!」「経験がない」「前例がない」と一蹴したり、

ひどい表現になると「そんなに考えられない」「現場を無視している」など、

完全に切り捨ててしまうケースさえある。

 

何度も足を運び、深く入り込んだ企業でも最初は、

またスポットでお邪魔した企業ではこういう洗礼を浴びることもある。

否定からは何も生まれない、のに・・。

 

 

NHK白熱教室では、ハーバード大学マイケル・サンデル教授に続いて、

スタンフォード大学のティナ・シーリグさんがアイデア豊富なブレストで学生を引っ張っている。

ブレストは「教える論理」ではなく「引き出す論理」。

そして方向をまとめていく。

私など教える行為に専念しても、知識、経験、発想力など個々の力量に限界さえ感じる。

経験値と未体験の発想が錯綜させ、様々な視点で捉えて広げて、そしてまとめる。

現在抱えている問題点を解決。

新製品制作のためのアイデア出し。

アイデアラッシュから焦点を絞り込んでいく。

そのための手法がブレストだ。

 

 

今週は、クライアント先の工場内にいる時間が多い。

問題点の整理と解決方法、より良い製品を生み出すための工夫が今の課題。

工場が稼働している場合ブレストを行う時間は限られる。

問題点が明確なときは、チェックリストの手法が生きてくる。

 

「拡大」「縮小」「入れ替え」「結合」「真似」「代用」をキーワードにして、

仮説を立てて、現場と一緒に考えていく。

何日もかけて商品開発に成功した時の嬉しさは、言葉では言い表せない。

時間を共有した仲間への感謝でいっぱいになる。

そして気持ちに余裕が出た時、次のステップへの足がかりを作る時ブレストが活かされる。

 

遣い古された五つの眼。

鳥の眼、虫の眼、魚の眼、石の眼、人の眼。

俯瞰する全体を見つめる鳥の眼。

近づいて良く見る虫の眼。

潮流を捉える魚の眼。

じっくり腰を据えて見つめる石の眼。

感情をもって見つめる人の眼。

 

これらの視点を持ちつつ対象者に接するとブレストが活かされる、

そう思いながら今日もブレストしながら仕事を進めている。

 






コメント
非常に参考になります。
あれ?同じ仕事しているわけではないのですが…でも似たようなことをしています。
やっぱり師匠と呼ばせてください(笑)
  • ゆきよ
  • 2012/03/16 12:42 AM
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